Vol.6 堀井 睦さん (Otolaryngology Dr 耳鼻咽喉科医師)
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大阪在住。2002年1月、39歳のときに男児出産。
1987年徳島大学医学部卒業、大阪大学第三内科入局。約5年間、内科医として病院勤務。その後退職し、義父の医院(堀井耳鼻咽喉科)で非常勤医師として勤務。
1998年から2000年に、夫の留学に伴ってニュージーランドに住み、オタゴ大学にて心理学を勉強。現在、医療法人堀井耳鼻咽喉科医師。副業として医療関係の翻訳を時々こなす。
[ 堀井 睦さんのHP ] HP9/10頃Open予定。
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| 5:30 | 起床。メールのチェックや事務仕事をこなす。 |
| 7:00 | 朝食、掃除、身支度。 |
| 8:00 | 息子を起こして朝食、通園準備。 |
| 8:40 | 出発。保育園に送り届けてから仕事へ。 |
| 10:00 | 診察開始 |
| 13:00 | 昼食 |
| 13:30 | カルテ整理、患者さんのデータベースの情報更新、文献整理など。 |
| 16:30 | 医院を出発、息子を迎えに行って帰宅。 |
| 17:50 | 生協の共同購入。 |
| 18:20 | 夕食準備、入浴。 |
| 19:40 | 夕食(この間に洗濯機をまわす) |
| 20:30 | 洗濯干し、後片付け。 |
| 21:30 | 息子を寝かして夫と談話(飲み?)。 |
| 23:00 | 就寝。 |
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あなたがいるからがんばれる
<クリママ9月の名言>
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妊娠中の仕事について。こなし方はどうでしたか?
私はニュージーランドに行く前、8年間にわたって不妊治療をしていたんです。その間には2回の流産の経験もありました。そして「もう子供はあきらめんとあかんかなぁ」と思った頃のまさかの妊娠だったので、安定期に入るまでは本当に不安でした。
そういう理由で5ヶ月に入るまでは仕事もかなり縮小してもらっていましたね。もう慎重すぎるくらい慎重でした。つわりよりも何よりも、その石橋をたたくような毎日が一番きつかったかも(笑)。医院の院長は初孫を心待ちにしていた義父なので、その辺は簡単に了承してもらえてありがたかったです。安定期に入ってから37週までは、それまでと同様に働きました。
妊娠中の心に残るエピソードは?
臨月に入ったばかりの頃、同じ高齢出産の方と知り合いになったのですが、ある時私が羊水検査を受けてないと言うと「すっごい自信やね」って言われたんです。高齢出産の場合、羊水検査を勧められることが多いですよね。私はいろいろ考えて、迷って、そして受けない決心をしていたのですが、彼女の言葉は少しショックで、かなり考え込んでしまいました。私の決断は間違っていたんだろうか?もしかしたら世間的には非常識なことだったんだろうか?って。
それからしばらく落ち込み気味だったのですが、ふとはっきりと自分の気持ちが見えたのです。私は、たとえ障害があっても、もしも産まれてくる力のある子だったら、その子を産みたいと思ったのです。そうすることで周りに迷惑をかけることになるかもしれないし、口で言うほど簡単なことではないだろうし、くじけそうになるかもしれないけれど、絶対にそうしたいと思いました。そういうある種の覚悟がその時はっきりとできたように感じました。いろんな意味で、母になることの重みを感じた経験でした。
妊娠中、まわりの協力を得られましたか?(仕事&家庭)
ものすっごく得られました。夫はもともとあまり家事をしない人だったのですが、妊娠以来すごく変わりました。食器洗いやゴミ捨てなど、いろんな事をしてくれるようになりましたし、いつもとても優しかったですよ。一生で一番大事にされていた時期だったんじゃないかしら(笑)
仕事でも、院長は義父ですから、私の仕事ぶりよりもお腹の子の事のほうが重大事のようで(笑)、常にいろいろ気づかってくれました。これは普通の病院で勤務する女医さんにはなかなか難しいことで、私は本当に幸運だったと思います。
出産のときのエピソードは?
2週間過ぎてもいっこうに出て来る気配がなく、入院して陣痛促進剤での誘発を3回もしてもダメで、やっとこさ陣痛が始まったと思ったら全開大になっても頭が下がって来ず、だんだん赤ちゃんの心拍が落ちてきて、結局緊急帝王切開になりました。
手術室には医師である夫も入れてもらえたのですが、産まれた瞬間、思わず夫の手を握って泣いてしまいました。結婚13年間のことが走馬灯のように頭をめぐって、なんだか妙に感激してしまいました。息子は少し呼吸状態が悪く3日間保育器に入っていましたが、その後は順調でホッと胸をなでおろしました。
出産後、生活はどのように変わりましたか?
もうすっかり変わりましたね。変わってない部分がないくらい(笑)。単純なことでは、夜に洗濯をする習慣になりました。洗濯を済ませておいたら、オフの日に朝寝がしやすいですから(笑)。とにかく子供って時間がかかりますよね。1日のうち、子供の世話に使っている時間って、以前に想像していたのとはくらべものにならないくらい長いです。その分減った時間って何かと言うと、やはり自分自身の時間ですね。それと夫との対話の時間。でも子供がいるおかげで、笑うことが多くなったように思います。それってすごく嬉しいことですよね。
出産後、仕事への影響はどうですか?
私の場合、不妊治療の期間中ずっと、仕事はある意味中途半端な感じだったんです。子供ができたら生活が変わる、そうなったら仕事の仕方も変わるだろうって感じで。なので、彼が産まれた今となっては、逆にしっかりと仕事の面での展望を持てるようになったように思います。私は特に注意せずに暮らしていると、きっと息子にべったりになったり、息子の将来だけが楽しみ、みたいな母親になりかねないタイプなので、そうならないように、しっかりと仕事をしていきたい、そういう意識も持てるようになりました。ちゃんと立派に仕事をして、その姿を息子に見せたいという気持ちもありますね。なので、出産は私の仕事に対する姿勢をはっきりと決めてくれたように思います。
また耳鼻科なので子供の患者さんも多いのですが、子供を持ってからは、今までわからなかった微妙な徴候がよくわかるようになりました。親御さんの気持ちも以前よりはずっと理解できるようになって、そういう点では子育ての経験が直接役立っていますね。
出産後、まわりの協力はどうですか?(仕事&家庭)
夫は大学勤務の医師なのでかなり忙しい身なのですが、本当によく手伝ってくれます。可能な限り早く帰宅してくれて、私が食事の仕度をしている間、息子の相手をしていてくれます。
それに加えて、何よりありがたいのは私の母の協力ですね。保育園へのお迎えも週に2〜3回頼んでいます。病気の時には来てもらったり、余分な仕事のある時は預かってもらったり、母なしでは子育てできなかったかも、と思うくらいです。
職場でも、院長はいつも私に「息子を中心に据えた仕事の仕方をしてください」と言ってくれるので、遠足や運動会など、園のイベントにも出席しやすくてありがたく思っています。
ベビーが産まれて、心理的に(考え方など)変わったことはありますか?
相変わらず精神的な成熟とは程遠い私ではありますが、息子が産まれたことによって、はじめて人生の責任、みたいなことを感じています。とにかくまずは何があっても死ねない、って思うようになりました。病気になんてなれやしないっとも思います。私の親友の名言を借りると「命が惜しくなった」ということでしょうか。そういう点では強くなったかもしれません。
でも一方では、絶対に失いたくないもの(息子)ができた、ということで、弱点も持ってしまったのかなぁ、と感じることもありますね。
一番よく思うのは、今までにこんなに私を必要とし、愛してくれた人はいないかも?ってことです。それだからがんばれるのでしょうね。
ママになったあと、どのように感性を磨いていますか?維持していますか?
これはすごく難しい質問でした。もともとあまり感性が豊かな方ではないと思うので(笑)。なかなか時間が取れない中で、何冊か小説を読みました。毎晩ベッドに入ってから2ページずつみたいなペースですが、本は簡単に別の世界に入れるのでいいですね。映画は好きなのですが、見に行く余裕がないので、ケーブルテレビの映画をたまに見てがまんしています。映画も心の栄養になっているようです。
でも今一番感性磨きになっているのは、翻訳の英語力を維持するために、通訳学校のワークショップに参加しているのですが、そこでの様々なディスカッションかもしれないと思います。結婚やら文化やら戦争やら、いろんなテーマについて考えたり話をしたり他の人の意見を聞いたりすることは、とてもいい刺激になっています。
これから仕事をしていく上でどのような生活サイクルを予定していますか?(幼稚園、小学校などに進学した場合のスケジュールのやりくりなど)
産後3ヶ月で週1回だけ診察をはじめて、息子の手のかかり具合に応じて増やして行き、今は週4回です。来年度幼稚園に入ったら、一応毎日勤務になる予定ですが、夜の診察は当分義父にしてもらうことになっています。
本格的に私が全面的に診療をするのは、小学校からの予定です。多分、そこからの3年くらいが一番しんどい時期になるでしょうね。
あとはその場に応じて臨機応変にやって行こうと思います。
こういう点でも、一般病院勤務のドクターとくらべると、ずいぶんと楽をさせてもらっていると思います。
子供の預け先は?(サイクル、送り迎え方法など)
今はInternational Preschoolに週4日、9時〜5時半くらいであずかってもらっています。基本的には私が車で送り迎えしていますが、お迎えは母に頼ることも多いです。そこは気に入っているのですが、ちょっと遠いので、来年は預かり保育の充実した幼稚園に入れようと思っています。そうなったら家の近くまでバスが来るので、送迎はかなり楽になると思います。
今後の期待感や不安など、なんでもお聞かせください
私が今後、義父の後を引き継いで医院を続けて行くという決意が固まったので、このお盆休みに医院の全面改装をしました。もう後へは引けないし、逃げもできない、って感じですね(笑)。綺麗になった診療所で、心機一転がんばらなくては、と思います。母親としての経験を診療にも活かせるようにしたいですね。
不安はもちろんたくさんあります。一番は子供の怪我や病気ですね。それにこれから大きくなるにつれて、いろいろと精神面での難しさが出て来ると思います。それにちゃんと対応できるかどうか、母親としても正念場なのでしょうね。
最後に、クリママとしての名言をひとこと!
「あなたがいるからがんばれる」
そう言える生き方をしたいなぁ。
子供がいるから仕事との両立が大変だったり、思った仕事ができなかったりすることもあるだろうけど、子育てがキャリアを邪魔したなんて絶対に思いたくないです。だって、クリママのパワーはやっぱり子供にもらってるんだもの。それだけは忘れないでがんばりたいと思います。
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