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「LIFE IS SALAD」 chapter2
「これってどうやって食べるの?」
4歳ぐらいの男の子が、ウェイターが持ってきたパンケーキに向かって、
誰にともなくおぼつかない英語で尋ねる。
「こうやって、交互に切って食べるのよ」
女は、ていねいに、ナイフ&フォークの使い方をその子に示す。
あきらかに、親子ではないのは確かだが、
その男の子が、女に対してまだ目を見て話せないのが感じ取れた。
そしてその瞬間、その「adopted」の関係、
つまり養子縁組ということに、ためらいを覚えた。
別に、親戚でも知り合いでもなんでもないのだから、
こちらが干渉することでもないのだが、
家族であろうその4人の真ん中には、目に見えない点線のようなものが
引かれているのが見えたのだ。
やせ細った、肌黒い子たちに
こんがりと日に焼けた(というよりはわざと日焼けした)白人の母。
そしておぼつかない英語。
彼らは今後、アメリカとかカナダとかに帰国して、
英語教育を受け、大学へ行かせてもらうまでに
どんなことが待っているのだろう。 どんな職業に就くのだろう。
そういえば、日本人の血を引くタイの男の子の話を書いたことがあるが、
その子はその後、オーストラリアに渡ることができたそうだ。
母親がオーストラリア人と恋に堕ちたのだ。
ここタイの人々にとっては、白人文化の国へ渡る、ということが
一種の
”サクセスストーリー”となって語られているのだ。
欧米の人々も、この国の「穏やかさ」とか「素朴な子供達」に
魅力を感じるのだろう。
そんなことを考えながら、ぼーっとその「表面的な家族」の風景を眺めていると、
お兄ちゃんであろう小学2年生ぐらいの男の子が、
私のほうをじっと見つめていることに気づいた。
to be continue...
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