sacha
Copy writer
page top

diary top

2月12日
ついに産まれました、忘れもしない1月30日の早朝のことでした。
もっとこまかくいえば、29日がちょうど予定日より1週間過ぎた日で検診だったのですが。
陣痛測定器(?)のようなものではかっても、陣痛はまったく兆候なし、
ドクターの診察でも「赤ちゃんはまだ降りてきてませんね〜」というものでした。
そこでドクターも「誘発にしましょうか。明日とかどうですか?」ということで、
ついに誘発出産の予約をすることに。その誘発の説明を聞いてみると、
バルーン(風船)を入れて子宮口を開き、その翌日に点滴で陣痛を促進する、というもの。
あ〜、まるまる2日かかるのか、となかばあきらめに近い状態。しかも痛そう…。
ほんとうは「誘発でいいから今日にでも産みたい…」という心境だったのですが、
たまたま朝のワイドショーで「さそり座はアンラッキーデー。よく考えて慎重に行動しましょう」
と出ていたので、いったん帰って気をあらためてから翌日に出直そう、という気になり、
その病院の帰り道に、パートナーとお気に入りのアジアンカフェにランチに寄りました。
「もうこれで当分2人でランチ、ということもなくなるねぇ」などとのん気に話しながら、
そこは焼きたてナンがたべ放題なので、2人で4枚も平らげました。
スパイシーなカレー2種類もとっても美味しかったし、赤ちゃんの誕生日も2日後と
決まったのでほっとひと安心。それにもう長々と本を読む機会もこれで最後かも、と
入院2日分の本を借りようと図書館へ行き、好きな作家ダニエル・スティールの本を
借りました。その後、娘のお迎えへ行き、入院中のまずい食事を緩和させようと、
スーパーでお菓子(主にチョコレートです)を買いだめて、帰路へ着きました。
チョコを選んでいる間、なんだかお腹がじんじんするなぁ、と思っていたのですが
帰ってから心配している知人に「誘発が決まった」とのメールを送るため、
パソコンに向かっている間もそれが続きました。
じんじん、と張っている状態の時間を書き留めると、きっちり15分間隔!
でも「また赤ちゃんの思わせぶりじゃないのー!?」と半信半疑、この1週間というもの、
毎晩、前駆陣痛にふりまわされていた私は、「もうちょっと様子を見てみよう」と
のんきに夕食のパンを焼き、娘と一緒にお風呂にも入りました。でもやっぱりじんじんする。
それが10分間隔になってきた。でもやっぱり娘を寝かせてから様子を見ようか、どうしようか、と悩みながら、9時を過ぎてもじんじんするので、病院に電話すると、
「うーん、それは陣痛かも。どうせ明日は誘発入院になるので、もう来といてください〜」
ということ。そそくさと服を着て、娘をパジャマのまま実家へ預けて、病院へ出かけました。
診察してもらうと、「かなり赤ちゃんが降りてきてますね!」、これはかなりいい兆候!
パートナーは一旦帰ろうとしたのですが、やっぱりこのまま居てもらうことにして、
陣痛室へ。もうこれが最後の出産になるから、私が苦しんでいる姿のビデオを撮っておいてほしい、と希望を出していたので、だんだんと陣痛間隔がせばまり、痛みが襲ってきても
パートナーは笑いながらビデオを録画してました。そんなこんなで激痛に耐えながら
眠気も襲ってきて、陣痛間隔の数秒ごとになんと寝ていた私!
朝5時半くらいに分娩室へ移動してからの1時間はほとんど絶叫してました。
「もう死ぬかもしれない、でもこの子を世に送り出さねば」という気持ち。
2人目はぽろっと出てくる、と聞いていたのですが、やっぱり痛いことに変わりはなく、
出産って…イノチガケですね。もう体力の限界!と思った矢先に、赤ちゃんが出てきてくれて、
その瞬間にビデオを抱えていたパートナーは「Oh,my god!」と叫んでました。
この病院ではカンガルーケアといって、出てきた直後に胸もとで赤ちゃんを抱っこさせてくれるのですが、その赤ちゃんは思っていたとおり、長女のお顔そっくりで、のんきにあくびをしてました。思えば、誘発の直前に自力で出てくれようとして、私の負担を減らしてくれた彼女ですが、このスローな様子をみると、かなり大物かも。
あとで助産師さんが「ご主人さん、バイリンガルなんですね」とかなんとか言ってましたが、
とにかく私はもう嬉しいのと、「やりとげた感」が極まって、早く寝させて〜。状態でした。
ひとまず大仕事を終えたのでほっとしたところへ、朝の光がきらきらと病室の窓から注いできました。この子の人生、初の日に、こんなきれいな朝日がのぼるなんて、まるで祝福してくれているかのよう。私はそのとき、なぜかこの子の未来を思いながら、安心しました。


Copyright (C) 2004 Office Cahier. All rights reserved.