sacha
Copy writer
page top

diary top

4月20日

昨日ときょう、娘 S はぴかぴかのランドセルを背負って
うれしそうに公立小学校へ登校しました。
インターナショナルスクールではまだキンダー(幼児部)なのですが、
日本式でいうとこの4月から小学1年生になった S 。
それにこの2日間は、たまたまインターが休校だったため、
公立の授業をのぞかせてみることにしたのです。
ということを周りの人に言うと、
「え、 2 つの学校に行くなんて、そんなことができるの?」と不思議顔。

ここで解説すると…
日本で産まれ日本の戸籍がある以上は、この国の義務教育にのっとり、
公立または私立の小学校に在籍させねばならないんです。
法律上でいうと、インターは“各種学校”扱い。つまり、
専門学校のような存在で、義務教育には入らないので、
住民票にのっとり自動的に近所の公立小学校の就学通知書がきました。
これを無視したり放棄したりすると、法律違反とみなされ罰則があるらしいのです。
なので入学式の日は、わざわざインターを休ませて、親子ともども参加してきました。

普段の授業は受けないのになんでそんな面倒くさいことを?と
話だけ聞くと思うかもしれませんが、私たちお気楽ファミリーは、
桜の下で繰り広げられる晴れのセレモニーなんて
一生に一度しかないのですから、ぜひ体験させたかったのです。
(というか私自身が体験したかった、というのが正解?)

実は入学式の日、九州への取材を依頼されたのですが、
「その日は娘の入学式なので、仕事をお受けできません」とお断りさせてもらったのですが、
理解のある師匠 O 氏は、「じゃ、それ終わってから新幹線に飛び乗ってくれたらいいよ」と
言ってくれました。ありがたいです。持つべきものは師匠です。
そんな師匠も、最初は「そんなん行かせるの、やめとけ。いじめられるに決まってるよ」
と、ちょっとでも公立へ行かせることを反対。

でも娘は、飄々と、
「わーい、ランドセルで行ける学校なの〜?じゃ〜、行きたい〜」
とやたらポジティブシンキング。
「日本人の友達もできるし、歩いて行けるんでしょ!わーい」

そして入学式の日、私は取材へ行くスーツを着て、桜の下で娘とダディと記念写真をぱちり。
式次第は、校長あいさつ、 PTA あいさつ、在校生の歌など、うだうだ続くが、
こういう日本の形式ばったものも、今となっては懐かしい感じがする。
そして、「新いちねんせい、起立・礼!」
普段そういう号令などと縁がない娘 S も、周りをきょろきょろしながら
あわせて起立・礼している。
おー、新鮮!
そういえばインターの始まりの日も、すぐにお弁当がはじまり、ふつーの授業。
入学式なんてなかったから、拍子抜けした私。なんだかつまんないのー。って
思っていたので、ニッポンの律儀さも体験させることができてよかったです。

昨日、はじめての集団登校に参加したのですが…
ちゃんと教室までたどりつけたかどうか心配で心配で
大人の引率なしで子供たちだけで学校まで行ったんだよ、とダディに事後報告すると、
「え〜!そんなん危なすぎる!明日は子供たちについていく!」
と宣言。
今朝は、案の定、12人の子供たちの後ろを、妙なガイジンが引率
(というか、 そのほうが怪しかったりして)して登校しました。
しかも帰りはおのおの子供たちが自由に帰ることを知った彼は、
「アメリカでは考えられない!」とびっくり。
スクールバスがちゃんと自宅前で子供たちを降ろしていくアメリカで
育った彼なので、日本の小学校の無防備さには驚くばかりだ。
そういえば、私も1年生から、ふらふら歩いて帰りながら
花を見つけては摘んで帰ってたよな〜。しかも鍵っ子だったので
家に帰ってからも一人。(姉はいつもどこかに行ってた)
いまの世の中では誘拐されてもおかしくない行動だ。
公園にさえ一人で行かせられない時代。
「私立に通ってる子なんて、ひとりで電車乗っていくんだよ」と伝えると、震えてました(笑)。

こないだまではママの後ばっかり追っていた赤ちゃんだったのに、
いつのまにか「一人で帰れるよ」という始末。
心配だけど仕方ない。そうやって大人になっていくんだよなぁ(涙)。

次回はインターの夏休みが始まる6月末から7月20日まで、公立に通わせられるので、
それを楽しみにしています。
つまり1ヶ月足らずしか公立へは通えないのですが、
それだけのために娘 S もきっちりとお道具箱をそろえました。
箱のサイズもきっちり決まっていて、すべての持ち物に名前を入れる。
おはじきのひとつひとつにも、小さな名前シールを貼って…
そんな細かい仕事をするニッポンの教育もよし。
体操服も名札も給食当番もないアメリカ式の教育もよし。
二つのカルチャーを存分に味わっている S が、うらやましい今日この頃です。


Copyright (C) 2004 Office Cahier. All rights reserved.