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8月7日 日曜日 クモリ→アメ→ハレ→アメ
●ケバプ屋さんのゴハン

昨日と打って変わって、息子が朝から愚図って泣いて、なんだかすごい。
具合が悪そうなことに違いないが、これだけ泣く元気はあるのか、と少し感心する。
今日はとーちゃんも家でお仕事である。
窓の外では、晴れていたかと思うと黒い雲が一面に広がり、大雨、
そしてあっという間にカラッとした青空になる。
お天気まで壊れている。
雨が上がったのを見計らって、お昼を買いに出かけると、日曜だというのに人が多い。

街のメインの広場の通りを中心に、人だかりができていて、大音量のパーカッションも
響いている。どうやらなにかのお祭りがあるらしい。
ひとだかりの隙間から、お馬が何頭か並んで歩いているのが見えたが、
今は自分の空腹と息子の様態が気になるので、先を急ぐことにする。
バーガーキングでハンバーガーとポテトを買い、パン屋さんのケーキをふたつ買って帰る。
とーちゃんと私はこれで満腹になったが、息子は相変わらずの機嫌の悪さである。
熱は38度後半をキープ。
今日はお粥もベビーフードも、朝、少し口を付けただけで、午後はジュースしか飲まない。
なだめても抱っこしても泣き止まないので、ひとしきり泣かせて、
なんとかお昼寝させることに成功し、ついでに私も一緒に眠ってしまった。
目覚めるとすでに夕方で驚く。ついでに、何もしていないのに腹がへることにも驚く。

夜の買出し当番に任命されたとーちゃんが、いそいそと買ってきたのは、
ピザハットのカットしたピザと、ケバプ屋さんで買ったという、ゴハンにケバプの具が
のったものであった。私達が奪い合いながら食べていると、なんと息子が興味をしめして
起きてきて、ゴハンを指さす。
味が濃いし、脂っこいから少し抵抗があったものの、すごく欲しがっているので、
ケバプゴハンを少しだけ取り分けてやると、驚いたことにハグハグ食べたのだ。
このところ、ジュース以外のものを殆ど受け付けなかった息子が、ケバプ屋さんのゴハンを
満足気に食べている。
息子が初めてバイバイをしたとき以来の感動だった。
とりあえず良くはなっているようだ。


8月11日 木曜日 ハレ
●闘病日記と化してきたのほほん日記

一時、熱も下がり、回復へ向かうのかと思われた息子だが、
一昨日から微熱が続き、愚図り泣きの連続。
今日は一段と機嫌が悪いうえに、熱は38度以上。
食事を全く食べなくなってしまった。

午後、とーちゃんと待ち合わせをして、再び病院へ。
診察の結果は「ヘルパンギーナ」とのこと。
あれ、ウィルスなの? バクテリアじゃなかったの?
細かいことはよく解らないけれど、前回の熱はバクテリアで、今回はウィルスらしい。
いや、それとも最初から実はウィルスだったのに、抗生物質を飲ませてたから
回復しなかったのかな?などと、深く訊けない語学力を恨む気力もなく帰宅。

とにかく食べられない理由は解った。喉にデキモノができていて、それがたいそう痛いらしい。
処方されたのは喉の薬と、解熱剤だが、喉の薬は明日にならないと入ってこないとのことで、
早速、液体の解熱剤を飲ませてみることにした。ドイツの薬に興味津々である(なんて親だ)。
嫌がる息子を押さえつけ、無理やりイチゴの香りのする薬を口へ流し込むと、
それまで、比較的大人しく愚図っていた息子にスイッチが入ったかのように、
すごい勢いで愚図り、泣き出した。
(これ、本当に解熱剤なのか?)
私達は数分、あっけに取られていたが、泣き叫ぶ息子を眺めていても仕方がないので、
とーちゃんは再び仕事へ戻ってしまった。

手が付けられないほど凄い息子を、しばらく放置してから、ふと額を触ってみると、
なんと熱はすっかり下がっている。
しかし、解熱剤というと、眠たくなるイメージがあったが、全くその気配はな感じられない。
逆に、熱が下がったことで元気が出たのか、息子のテンションは一気に高まり、
愚図りから遊びに以降しつつあった。
クローゼットの中を引っかきまわし、ケタケタ笑いながら棚の上のものを全て床におとす。
しかしそのうち、気に入らないことが起こったらしく、突然
「キーー!」とばかりに泣き叫び始めた。
情緒不安定な妊婦のようだ。
一旦、泣き出すともう止まらない。
叱ってみても、なだめてみても、抱っこしてみても駄目なので、またもや放置。
しばらくしてから「泣いても周りが不愉快なだけで、何も解決しないよ」と声を掛けると、
まさか言ったことの意味を理解したとは思えないが、なぜか泣き止み、
今度はお砂場セットのスコップで遊び出した。
連日の看病で疲れ果てた私は「先に寝るから」とベッドへ入る。もう体力が持たない。

すると、ベッドの脇まで息子がわざわざスコップを持ってきて、
静かにカタカタと遊びの続きを始めた。
顔の横でカタカタされると、どうも眠れない。
そして、やっと外が暗くなり始めた9時半頃、息子が唐突にベッドへ入ってきた。
(おや?)と思っていると、私の被っていた毛布とをズルズルと剥ぎ取り、
自分ですっぽり頭から被って、 そのまま何事もなかったかのように眠ってしまった。
ものすごく模範幼児みたいな就寝である。
(あああ・・)
狐につままれたような、毛布を剥ぎ取られた私は、さぶいぼを立てながら、
ひとりドイツの薬の凄さに慄いていた。
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